key G 避暑地の雨    by BAKU

1. 二日目の朝は 雨だった 窓打つ夜明けの雨
   あの頃の二人に 戻りたくて もう一度訪ねた場所
  夕べワインを 飲み過ぎたせいね
   あなたの疲れた横顔

  ああ、何気ないこんな朝が ずっとわたし欲しかった
   言葉少ないあなたを 見つめていたら
  ああ、頬に手をやる仕草も 腕を組むその仕草も
   今朝はわたしのこの眼に 切なく映る
  避暑地の雨

2. 二日目の夜は雨だった 見上げる夜空も無く
   ランプの灯りのその下で いつかの映画のように
  わたしもワインを 飲み過ぎたかしら
   あなたの指先ぬくもり

  ああ、とうに忘れかけていた 日々の風に揺れていた
   あなたを愛した理由が 今さらのように
  ああ、きっとあなたは気付かない こんなわたしの気持ちを
   どうか雨に流さないで 切ない想いを
  避暑地の雨
inserted by FC2 system